リビング・ダイニングのポイント
- 広々とした間取りにしましょう。
- 愛犬のための収納を確保しましょう。
- ニオイがこもらないよう、通風や換気にも十分配慮を。
室内で暮らす愛犬のほとんどは、LDを中心に生活しています。家族と一緒に過ごす場所であるだけでなく、家族が留守の間もLDで過ごす愛犬が多いことを考慮しましょう。適切な温度が維持でき、ケガ、ヤケド、感電、誤飲などの危険がないことが必須条件です。また、滑る床や段差などは愛犬の足腰に負担がかかるので要注意。LDをバルコニーやテラスとつなげることでより広がりが生まれ、自然を感じながら快適に暮らすことができます。
リビングの外にはバルコニーが広がります。柱など要所要所にリードフックを設置。フローリングの上にはコルクを敷いて愛犬の足腰をいたわっています。
ガラス越しにウッドデッキのバルコニーが広がり、内と外が一体になったような開放感のあるLD大空間です。天井も高く、大型犬ものびのびと過ごせそう。
フルオープンサッシで開閉するLDKと、池のある中庭。室内のタイルの床がそのまま中庭のタイルの床に自然につながっています。
キッチンのポイント
- 危険なエリアに入らないよう、ゲートを設置しましょう。
- 向こうが見えなくなってしまうドアより、腰の高さのものを。目が届き、お互いに存在を感じられるので安心です。
キッチンは、愛犬にとって危険や誘惑が多い場所です。ケガ、やけど、感電などの事故が無いよう、必要に応じて入れなくしてあげることも愛犬への愛情。ドアで空間を完全に遮断してしまうのではなく、腰までの高さのゲートや透明・半透明の素材を活用することで、同じ空間にいる安心感を与えながら立ち入りを制限できます。
キッチンと寝室には愛犬は立ち入り禁止。猫は通っても良い場所にはゲート下に隙間が設けられています。奥に黒猫がいるのがわかりますか?
キッチンへ愛犬が入ってこないように設けられた両開きのゲートです。お部屋の雰囲気にあうナチュラルなデザインです。
こちらはスライド式のゲート。白いシンプルなデザインです。使わない時は壁面にスッキリと収納することができます。
愛犬の居場所のポイント
- 家族が集まる場所の近くに愛犬の居場所を確保しましょう。
- 直射日光や冷気による急激な温度変化がない場所を選びましょう
家族の集まるLDKに愛犬が落ち着いて過ごせる専用のスペースを設けてあげると、愛犬もさびしい思いをせず、飼い主は常に様子を見てあげられるので安心です。狭い場所のほうが本能的に安心できるといわれており、ドッグスペースには人間の部屋のような高さは必要ありません。階段下、スキップフロアの下、収納の下などに居場所を設けると無駄がありません。
テレビボードの下をタイル張りにし、愛犬の居場所に。パソコンを操作しているときも愛犬が足元に居られるように考えたカタチです。
LDKに造作した壁面収納。一番下は、アルミ製でスタイリッシュなデザインのドッグスペースになっています。開閉もカンタンです
物音におびえやすい繊細なワンちゃんには、逃げ込んで隠れることのできる穴ぐら的なスペースを作ってあげるのがオススメです。
玄関のポイント
- 水栓設備を備えるととても便利です。
- 飛び出しに配慮し、安全を確保しましょう。
- 外出用グッズをまとめておける収納を設けましょう。
玄関で気をつけたいのは、愛犬が外に飛び出して行かないこと。また、犬が苦手な方もいらっしゃいますので、来客に対して飛び出して行かないことも注意点になります。愛犬と一緒に外から帰ってきたとき、玄関から家に入るお宅の場合は、足や体が洗える水栓やシャワー設備を玄関の近くに設置すると快適に汚れのケアが出来ます。
廊下と玄関ホールとの間に木製ゲートを設置しました。スライド式で、壁際にスッキリ収納できます。
玄関ドアを出てすぐの場所にある愛犬の足洗い場です。隣に設置されたベンチはちょっと座って愛犬のケアをするのに便利。
玄関ドアを入ると、土間がシャワースペースになっています! 愛犬と暮らす快適性を追求した、大胆な発想です。
暮らしの場面別事例集